Yet Another Brittys Wake

the wonderful widow of eighteen springs

ピクルス天国

ここ数年、わたくしは日曜日が買物日なのだが、なのでおとといはびっくりしました。野菜急に高くなってますね。遺族年金でつましく暮らす40代としては、なので先週から軒並み100円づつ値段があがった野菜には手を出しかねて、でもいいもんね、ぼくにはピクルスがある。

写真をお見せできないのが残念ですが、冷蔵庫をあけるとガラス瓶に色とりどりのピクルスが収まっていて、しあわせな気分になります。とくにこう、野菜が急激に高くなったときには、よかったピクルス作っておいてという気分になります。こうなったのは、8月末に毎朝たべるつもりで野菜を漬けたのを、なんだか月末とてもけだるくなってシリアルと牛乳(だけ)の日々がしばらく続いたからですが、まなんだ怪我の功名だ。なので野菜室に萎びたミニトマトとかあるけど、それは違う話なので気にしない(あとで料理します……なにドライトマトだと思えば……)。

いまあるのは、赤玉ねぎのピクルス、キュウリのピクルス、プチトマトのピクルス、三種。赤玉ねぎはいただきもの。自分ではあまり買いません。淡路産の大きいのをいただいたので、漬けてみましたが、日がたったせいかだいぶ色が酢にでてしまい。でもおいしいので気にしない。キュウリは横に半分に切って、さらに縦に割って、種をスプーンで取るのは均一に漬けたいからですが、いちばんおいしいのはここだよねえ。なので種のまわりのぬらぬらは、さっとしょうゆをからめてごはんにかけて食べてしまいます。山形だしみたいな感じでおいしいよ。閑話休題。プチトマトは湯剥きをしましたが、もとは一週間くらいで食べきるつもりでした。半月以上たってしまうとちょっと漬かりすぎ。長期保存にはひょっとすると皮を剥かないほうがいいのでしょうか。どなたかご教示いただければ幸いです。どれも生で食べますが、プチトマトは刻んでオムレツの具にもします。中近東でよく食べたトマトのオムレツは、さっぱりして夏向きの一品だと思います。

ピクルス液は、枝元なほみさんの酢の素レシピに依っています。いまある三種はリンゴ酢を使いますが、米酢を使うこともあります。和のもの、中華ものは米酢、洋風のものはリンゴ酢という使い分けです。野菜をたくさん漬けようとおもうと酢を結構使うので、安い時に数リットル、瓶にして二、三本買い込んでおきます。腐らないので納戸に閉まっておくのが吉です。つうかときどき買い置きがあるのを忘れて次のを買ってしまうんよ。まあ腐らないからね。

瓶ですが、専用の密封容器のほか、ジャムの瓶を使っています。毎日使いまわす・長期保存を考えないでいいなら、ジャムの瓶は便利です*1。元来は梅酒用だった大きい瓶もあるんですがこれは今年はらっきょうを漬けたので……今年?いやもう去年か…………カレーの付け合せに漬けたんだけどすっかり忘れていた。わはは。とにかく大きい瓶もあるんですが、きゅうり1、2本漬けるには大きすぎます。ジャムの瓶なら開封後冷蔵庫にいれて使えますし、ていうかわたくしは開封前もピクルスは冷蔵庫に入れておくことが多いです。目安としては、キュウリ1本がだいたいジャムの瓶1つにおさまる感じ。瓶は使う前に、しっかり煮沸消毒します。鍋にたっぷりの湯を張って、沸騰してから瓶を入れて、2分は煮たいですか。菜箸であげて、清潔なタオルの上に並べて、乾いてからピクルス用に使います。ここをサボると雑菌が入ってピクルスが日持ちしなくなる、らしいですが、わたくしはここはまだ失敗したことないので(えへん)、伝聞です。理想をいうと初期の無印良品で出ていた750ミリリットルですか、の巨大な寸胴瓶がいいのですが、あれめっきりみまくなりましたねえ。なのでもうちょっと小さいのを使っています。350ミリリットルくらいまでは使うかな。

料理する気力がときに途切れてしまうこともある身には、新鮮な野菜をたっぷりいつも常備するよりは、日持ちのするピクルスにしておいたほうが安全、というのはやや後ろ向きでしょうか。でもピクルスおいしいですし、箸休めがほしいときに、重宝しています。そのままたべても、ゴマやかつおぶしをかけても、おいしいです。ガラスの瓶に入ったキュウリのピクルスを横目に、そういや『ガリヴァー旅行記』にはキュウリに詰まった陽光を再び抽出する話ってあったよなあ、ということを思いだしたりします。夏に漬けたピクルスには夏の残り香がある、といったらいいすぎかしら。

夏野菜はもう急速にオフシーズンへ向かってますが、まだまだ新鮮な野菜はしばらく出回り続けます。いまからでも、ピクルス遅くないですよ。

 

 

 

 

*1:逆に長期保存するなら、もっと大きな瓶がいいと思います。夏の名残にほんの少し、というのも風流ではありますが、労力に見合ってない気が個人的にはします。