Yet Another Brittys Wake

the wonderful widow of eighteen springs

コロナ陽性になりました(完了)

コロナになりました(完了)。

もう自宅療養は終わっています。昨日付で満了です。自宅軟禁から解放された。嬉しい。とはいえゴミ出しのときなどは外に出ていたのだが。あとベランダ。冷静に考えるとそれ何が陽性判定前と違うん?という気もするが、自主的に引きこもっているのと官憲に命令されて引きこもるのでは大違いなのである。しかしそれも終わった。自由ってすばらしい。

なお以下のレポートは兵庫県における自宅療養についてでありお住まいの地域によって違う対応が取られる可能性がありますご注意。

 

発症から陽性判定まで

ワクチンは3回まで接種済(4回目は対象者にあらず)。3回めの接種は5月24日。ちなみにPPMです。

どこで罹ったのかはわからない。基本的にわたしはあまり外に出ないし、出るときもマスクは必ずする。長話もしない。立ち寄った先にクラスター発生したということもないようだ。八月になって咳が出始めたのだがそれも半月以上続いててこれがどこまでコロナと関係あるのかもよくわからない。もともと気管支が弱いのだ。しかし咳に加えて痰も出るし鼻もつまってきたし、なにより疲れが出て、前々から気になっていた耳鳴りが夜になるとつよい。というわけで久々に医者にみてもらいたい気になった。それで地元の耳鼻科にいったところ、受診前に抗原検査受けさせられて、それでコロナ陽性が判明した。検査は有料でした。初診料・検査料他1860円(三割負担)。診療はとくになかったが処方箋をもらった。そのあとの薬はコロナ陽性患者扱いなので無料。発生届は看護師に聞き取りをされるのだが、症状や経過のほかワクチン3回目の日付を聞かれた(これは後に保健所にも訊かれることになる)。なお発生日は検査日=8/8で届け出をする、と医者はいっていた。

 

症状


 軽症も軽症、療養中発熱している自覚もなく(後述)、経皮酸素飽和度はつねに96%以上をキープしている。「ただの風邪」という人がいるというのもわかる(わたくしはそんなことは申しませんが)。

 改めてまとめると、咳のほか痰、鼻水、筋肉痛(肩こり)、夜寝る時苦しい(胸に圧迫感)。味覚障害はない。ごはんがおいしいです。これはありがたかった。お通じもなかったりあったりあるといきなり下痢便とたいへん怪しかったがこれはコロナと関係あるのかわからない。コロナの症状としては下痢が多いとききました。

 発熱は最初期に一瞬37.2℃があり(松のや調べ)、自宅療養をはじめて3日めに火照って額を濡れ手ぬぐいで冷やして寝たが、ほかに熱があった気はしない。気はしない、というのは体温計をどこかにやってしまい、結局療養中に探しきれなかったので額に手をあてるという昔ながらの方法で調べることになった(さらに後述)。

 

行政上の区分:自宅療養と自主療養


 私は病院で検査されて発生届を出されたので「自宅療養」ということになる(入院はともかくホテル療養の希望は聞かれませんでした、まあそれはいいです)。県では別途「自主療養」というカテゴリがあって、これは罹患証明書を後日出してもらえるのだが、医療保険やらの手続きでこれではだめと主張するところがあるらしいよ?みなさま勤務先や加入保険の詳細を事前にお確かめになるとよろしかろう。あと、このふたつは県からの扱いが違う。自主療養では県からの各種支援に受けられないものがある(らしい)。少なくとも支援物資は来ないと聞きました。月曜の買い物に出る前に判定をくらったので、これは自分にはよかった。なお支援物資はすぐにはこないので事前の集積を強くおすすめする(後述)

 

行政からのサポート:健康観察、器具貸与、支援物資

届け出から3日め、保健所から電話がきた。標準的にはSMSでやりとりするもののようだが今回は電話である。そしてあれこれの連絡先を教わり、相談したり申請したりを電話で繰り返し、下記のサポートを得ることができた。この交渉にはのべ1時間ほどがかかったが、支援センターはとにかく電話がつながらないため、実際の時間としては保健所からの電話から6時間以上が経過していた。


 県等からは毎日の健康観察、パルスオキシメーター等の検査器具貸与、食品や衛生用品等の支援物資の送付があった。支援物資は県から5日分、別途市から5日分。市のは地元のスーパーに委託されており、これは詰まっているものもバランスよく(パンあり白ごはんあり、おかずも和洋中あり、甘い物もあり、そして平段ボール二個に分包されているので病人でも運ぶのが楽)心配りが行き届いてたいへんありがたかったです。こんど駅前にいったらなんか買うね(家からは遠いのだ)。そして印刷ながら市長さんの手紙が入っていたのでちょっとなんかほっこりした。県はまあ……おおむねよろしいとおもうのだが……市から来たものがすばらしすぎたので……麦茶(玄麦)は持て余す人多いとおもうぞ。生理用品はGJだが。ぼくはもう使わないけど。そしてこちらには自宅療養についてのマニュアルは入っていたが県知事からの手紙のようなしゃれたものは入っていなかった。なお発生日から県のは4日め、市のは5日めにつきました。県は仕事が早い。それは認める。とにもかくにも支援物資は来るにしても当日はつかない。そしてこれは汎用性をもって尊しとなす類のものらしく自分に最適化されたものがくるわけではないことは覚悟しなければならない(後述)


 パルスオキシメーターは発生日から4日めについた。希望者へ貸与なのだが、看護協会の人は体温計も貸してくれるといっていた。私は間に休日がはさまったこともあり結局頼まなかったのだが……支援物資同様、これも希望してから届くまで日数がかかるので、万一体温計が手元にすぐない人は最初に頼むのが吉と思います。その前に買っておくほうがいいと思うけどね。なお貸与された医療器具は療養が終わった時点で郵送でお返しします。返信用封筒も一緒にいれてくださったので夜が明けたら返しに行く。


 健康観察は電話で1日1回ある。健康観察(県看護協会担当)や保健所からの連絡にはふつう携帯電話のSMSをつかうらしいのだが、私は携帯電話をいまもっていないので、電話での音声通話のみになりました。Skypeだったらいいんですけど、ということをいってもはじまらぬ。なおSMSだと健康観察は1日2回らしいよ。きまったフォームにこちらから入力するらしい。


 この一連のサポートを受けるにはまず保健所から連絡があってそれに答えて、ということになるので発生日からキューに入るまでにはタイムラグがある。療養者支援センターのように電話連絡しかできないところもあるのでそこが隘路にもなる(センターの電話番号は非公開で、保健所から連絡が来てはじめて判明する。私の場合は発生3日めにしてはじめて把握した)。ゆえに対応に必要なリソースは事前に集積することを強くおすすめします! 一人暮らしの方はとくに。たとえば食料なら上述の事情から5日分はほしい。災害備蓄は3日72時間分とよくいわれるが、それより遅く支援がつくのが兵庫県コロナ対応の現状です。


 またサポートはいろいろな窓口があるので必ずしもその間の連携はよくない。あちらとこちらでいってることが違ったり、窓口が同じでも担当によって違うことをいったり普通にある。しんどいときにこれをくらうとさらにしんどいのだが、耐えて要求を静かに繰り返しましょう。自分は怒ると声が低くなるのだということを五十を越えて知りました。話し合いのためには厚労省や県の各種ウェブサイトを読み込んでおくのが吉です。

 

支援物資とその補完

 

支援物資に入っていたものは、衛生用品と食糧。衛生用品は石けん、消毒薬、使い捨て手袋、トイレットペーパー、生理用品、ティッシュ、ひととおりある。どれもうっかり切れてたりすると大変なことになるので入れてあるのはわかる。こちらは県のが充実していて災害支援の経験が生きているということかなあと思った。食糧はレトルトパックのごはん、丼の素、魚の缶詰、カップめん、インスタントスープ、同味噌汁、ドリンク類が基本だが、市のほうは先述のとおりパンもいれてあった。ミニスナックゴールドは癒やし。10日間食べるには十分な量だがしかし内容には偏りがある。いまどきネットスーパー等で即日手配できるとはいえ、類似のものが災害時の救援物質として来る可能性も鑑み、以下自主備蓄で補正対応することを前提に当家の買い物リストを共有したい。

  • ロングレンジ牛乳、豆乳
  • 肉系保存食:缶詰、フリーズドライの肉入りスープ、干し肉等;冷凍肉製品
  • 野菜系保存食:冷凍・乾燥野菜、フリーズドライの野菜多めスープ
  • 果物:缶詰、果物入りゼリー、干し果物(プルーン等)

上に書いたように支援物質のタンパク質はおもに魚製品の形態を取ってくるため、乳製品・卵・肉はやや足りない。この当たり好みの問題ではあるが、私はミルクティーを愛してやまないため、牛乳が足り苦しくなってきた最後のほうは精神的にかなりきつかった。まずいことに豆乳の買い置きもたまたまなかったため(先週の月曜に買うつもりだったのだ)、買い置きをもう少し増やす必要を感じている。肉はたまたま未開封のソーセージと冷凍肉若干があって今回は足りなくなることはなかったのだが、備蓄を意識的に点検する必要性を感じた次第である。

また支援物資にはとにかく繊維質が足りない。私は買い物に出る前の状態で陽性判定をくらってしまったので野菜室がすっかすかのかーで自宅療養に突入してしまい、たいそうつらい思いをした。なので普通に野菜を買っておけばこのあたりは考えなくていい気もする反面、冷凍野菜やフリーズドライのスープには今回たいそう助けられたので買いましをしておきたく思った次第である。うちではコープさんのフリーズドライスープを四種用意してあったのだが今回の10日間でほぼ使い切った。なお内訳は淡路島たまねぎスープ・野菜たっぷりトマトスープ・もずくスープ・豚汁である。豚汁は干し肉に滋味があってたいそうよかった。癒やし。果物は繊維を取るだけではなく甘味という観点からも重要である。家から出られないときの甘味はとてもとても重要なのだ。というわけで備蓄してあったコープさんの果物ゼリーは全部食べきった。

逆にあまり手がつかなかったのがカップめん。日頃は何日かにいちど食べるくらいの勢いなのでこれは意外だった。10日間でいちどしか食べていない。危機下におかれるとちゃんとしたものを食べたい気持ちが強くなるということなのか?白い御飯を一日に二度も食べたのはひさびさだった気がする。

 

その他

以下雑感&まとめ

  • 一人暮らし等行政から支援が受けたい人は早めの受診おすすめ
  • 支援物資はすぐに来ない、事前集積で乗り切るには5日分の備蓄が望ましい
  • 友達ってありがたい

行政から支援を受けようと思うと発生届が保健所に出されねばならず、それには医師を介さなければいけないので、発熱外来等で検査してもらって、という必要がある。そして支援には発症から○日までのような縛りがあるものもあるので、手続きは早め早めが望ましい。逆に家族と同居なりネットスーパー使いまくりなりで自力でどうとでもなるから自主療養という方は、薬局で買った抗体検査キットで自ら検査するのでよく、そうなれば無理に外へいく必要もない。検査キットはネット通販でも買えるようになったそうですね。

そしてめでたくあちらの審査に合格して行政から支援を受けられるようになった場合でも、実際に支援物資等がつくまでには数日かかるので、その意味でも届けは早ければ早いほどよいです。そう思います。

そしてそして。友達ほんとうにありがたいです。必要なら買い出し代行しますとおっしゃってくださったSさん、おみまいのきもちをよせてくださったみなさま、やくたいもないチャットにつきあってくれた誰彼に、ほんとうにありがとう。これをよんでくださった皆さまもどうぞ健康でありますように。