Yet Another Brittys Wake

the wonderful widow of eighteen springs

第二回接種を受ける未来の私への伝言

なんねんぶりだよぉぃ

本題。人もすなるワクチンを我もせんとてするなり。というかした。一週間たちました。第二回接種まであと二週間あり、忘れないうちに第一回の教訓を書いておく。つまり備忘録。

 

7月28日のわたしへ申し送り

  • 上着は前がはだけやすいものにしておく。Tシャツ厳禁。
  • 二日前くらいから水分は充分に取っておく。
  • 生協の配達は接種の前に取りにいっておく。前の週に弁当を注文しておく。淡路屋さんのがあるといいな。
  • 問診票などはえんぴつではなく、ボールペン等で書く(とTwitterでどなたかおっしゃっていました)。
  • 筋トレ。とくに指の筋トレ。これ書いたらすぐやる。

以下解説。書いておかないと忘れそう。

  • 接種後しばらくすると副反応で腕がはれる。これが結構痛くて、腕があがらないため可動域が四十肩並にせばまる(せばまるのです。ブログ書かなくなったのもだいたい四十肩のせい。いまは寛解している)。甘く見てノースリーヴのチベットTシャツのまま夜までいたわたくしが馬鹿でした。文字通り痛みに涙を流しながら脱衣所でもだえて泣いた。めんどくさくても流行遅れでも前あきのシャツで接種にはいくべし。
  • 副反応の症状はわたしの場合筋肉痛(上腕がちょっとはれた)と倦怠感。発熱はなかった。だいたい風邪の症状なので風邪対策と同じことをしておくとたぶんもうちょっと楽だ。つまり、脱水症状に気をつけよう。夏だしね。
  • これ忘れて接種のあと昼寝爆睡しててあやうく取り込みそこなうところでした。接種の前にコープさんの荷物取りにいこうね約束だよ>自分
  • えんぴつじゃないほうがいいそうです。えんぴつでも文句いわれませんでしたが、そうなのだそうです。はい。
  • 腕に力が入らないためペットボトルの蓋がいつも以上に開けにくく、苦労した。なかでも接種二日後には握力不足からうっかりペットボトルをおとして中身をぶちまけてしまい、泣くはめに。せめても指の握力を鍛えておこうと思った。

以上です。

初天神

亡夫は高校生のみぎり北野天満宮に合格祈願にいったそうだ。

さすが本家、拝殿のまえはごったがえしていて亡夫もまた人波の後ろのほうから賽銭を投げたとか。

「すると社殿の柱に当たって小銭が跳ね返ってきたんだ」

「へえ」

「親父がそれを聞いて『天神さんえらい良心的やな』」

「そうだねえ」

なお翌年のお賽銭はめでたく嘉納された模様。ちなみにこちらは地元の天神さんだったようです。

 

KOF2015 へいってきました+FLOSSまわり近況

いってきました、って他人事みたいですが、ともかくまあ関西オープンフォーラム(KOF2015)へいってきました。先週の金・土、11月6日・7日です(KOFは毎年11月はじめの金・土2日間です/来年は11日・12日。最近どんどん前へ出るのでいちど後ろへ戻すとのこと)。

k-of.jp

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フェアプレイ

あるブログのコメント欄にこんなことを書いた。

ボードゲームのデザインをされている知人が、ご夫婦ともゲーマーの方をお迎えして多人数ゲームの卓を囲むのは実はしんどいと語ってくれたことを思い出しま した。紳士淑女であるほど相方に対してとりわけ辛い手の応酬となり、他のプレイヤーがいたたまれない思いをするほどだそうです……。

その方は公平にプレイしようとするとかえって手が辛くなる、という風に捉えておられたが、うんそういう面もありますが、それだけではない。ちょっと違う。少なくともわたくしの場合はそうだった。

もう少し正確にその方の発言を再現すると、夫婦の場合、お互いに結託するか、公平に振舞おうとするかどちらかに分かれるのだが、練達のゲーマーであるカップルは公平に振舞おうとすることが多い、そしてそのような紳士淑女はかえって相方に手が辛くなる。将棋でいうところの友達をなくす手ですな。だが夫婦は友達ではないからのう。さて、ここで鍵となるのは公平さである。わたくしどもが紳士淑女だといっているのではないですよ、ただボードゲームというもの、他にも遊び仲間がいる。その方々がどう捉えるか、気分を悪くされるのではないか、ということもちらと脳裏に走る。つまり、相方に対してあまりに辛い手を指して、前の日夫婦喧嘩でもしたのではないか、と思われるのも叶わない。それで緩すぎもせず辛すぎもせず、ぴったり最適手を捜そうという意識が常以上に強くなる。そんなこと考えずにいつものように最適手を淡々と探せばいいようなものだが、ご見物を考えてしまうのですね。この時点で平常心ではなくなっているのだが、卓を囲んでいる最中にはそのことには気が付かない。

さてそこでゲームの終盤、奴がトップを走っていて、わたくし自身は四番手くらい、そういう状況と思いねえ。そこで手番がわたくしに回ってきたのだが、ちょうど手持ちの札がトップを直撃できる程度、そこで戦力をありったけつぎ込んで奴をトップからひきずり下ろした、結局誰が勝ったかは覚えていないが、そこで奴が怒ったんですね。激高した。わたくしが奴を引きずりおろすためだけに行動した、といった。そのときはゲーム合宿で何人かでほぼその宿を貸切状態だったのですが、食堂で二人で夕食を採っている間ずっとそのことをいっていた(賢明なみなさまはゲーム直後から我々の間に流れる不穏な空気に気づいてか近寄ろうとしなかった)。曰く「君がそんなにゲームを知らない人だとは思わなかった」。

奴がわたくしの機動をどう解釈しようが知ったことではないのですが(それこそ君がゲームをそんなに知らない人だとは思わなかった)、これにはわたくしもカチンときました。わたくしだってゲーマーのはしくれですからね。そこで独走状態のトップを狙い撃ちするのは多人数ゲームの基本であり、自分の点をたんに上積みするより全員の持ち点を均等化し上位と中下位の差を一定に保つのは中位プレイヤーとして可能な戦略のひとつである、それが分からないとは情けない、君こそゲームを知らない人なんじゃないのかみたいに、まあ倍返しですよね倍返し。そこで悔しそうに奴が唇をぎゅっと噛んだ顔はみものでしたよ。「わかったよ、取り消す」かなんかかろうじていいましたが、彼は自分から絶対謝らないのね。だからごめんとはいいませんでした。それは覚えてるんだ。

その晩ですか?暖かくして屋上にふたり寝転んでプレアデスを見ましたよ。冬の星をみてゲームをする合宿だったのです。コンクリートの床が冷たかったなあ。

 

ピクルス天国

ここ数年、わたくしは日曜日が買物日なのだが、なのでおとといはびっくりしました。野菜急に高くなってますね。遺族年金でつましく暮らす40代としては、なので先週から軒並み100円づつ値段があがった野菜には手を出しかねて、でもいいもんね、ぼくにはピクルスがある。

写真をお見せできないのが残念ですが、冷蔵庫をあけるとガラス瓶に色とりどりのピクルスが収まっていて、しあわせな気分になります。とくにこう、野菜が急激に高くなったときには、よかったピクルス作っておいてという気分になります。こうなったのは、8月末に毎朝たべるつもりで野菜を漬けたのを、なんだか月末とてもけだるくなってシリアルと牛乳(だけ)の日々がしばらく続いたからですが、まなんだ怪我の功名だ。なので野菜室に萎びたミニトマトとかあるけど、それは違う話なので気にしない(あとで料理します……なにドライトマトだと思えば……)。

いまあるのは、赤玉ねぎのピクルス、キュウリのピクルス、プチトマトのピクルス、三種。赤玉ねぎはいただきもの。自分ではあまり買いません。淡路産の大きいのをいただいたので、漬けてみましたが、日がたったせいかだいぶ色が酢にでてしまい。でもおいしいので気にしない。キュウリは横に半分に切って、さらに縦に割って、種をスプーンで取るのは均一に漬けたいからですが、いちばんおいしいのはここだよねえ。なので種のまわりのぬらぬらは、さっとしょうゆをからめてごはんにかけて食べてしまいます。山形だしみたいな感じでおいしいよ。閑話休題。プチトマトは湯剥きをしましたが、もとは一週間くらいで食べきるつもりでした。半月以上たってしまうとちょっと漬かりすぎ。長期保存にはひょっとすると皮を剥かないほうがいいのでしょうか。どなたかご教示いただければ幸いです。どれも生で食べますが、プチトマトは刻んでオムレツの具にもします。中近東でよく食べたトマトのオムレツは、さっぱりして夏向きの一品だと思います。

ピクルス液は、枝元なほみさんの酢の素レシピに依っています。いまある三種はリンゴ酢を使いますが、米酢を使うこともあります。和のもの、中華ものは米酢、洋風のものはリンゴ酢という使い分けです。野菜をたくさん漬けようとおもうと酢を結構使うので、安い時に数リットル、瓶にして二、三本買い込んでおきます。腐らないので納戸に閉まっておくのが吉です。つうかときどき買い置きがあるのを忘れて次のを買ってしまうんよ。まあ腐らないからね。

瓶ですが、専用の密封容器のほか、ジャムの瓶を使っています。毎日使いまわす・長期保存を考えないでいいなら、ジャムの瓶は便利です*1。元来は梅酒用だった大きい瓶もあるんですがこれは今年はらっきょうを漬けたので……今年?いやもう去年か…………カレーの付け合せに漬けたんだけどすっかり忘れていた。わはは。とにかく大きい瓶もあるんですが、きゅうり1、2本漬けるには大きすぎます。ジャムの瓶なら開封後冷蔵庫にいれて使えますし、ていうかわたくしは開封前もピクルスは冷蔵庫に入れておくことが多いです。目安としては、キュウリ1本がだいたいジャムの瓶1つにおさまる感じ。瓶は使う前に、しっかり煮沸消毒します。鍋にたっぷりの湯を張って、沸騰してから瓶を入れて、2分は煮たいですか。菜箸であげて、清潔なタオルの上に並べて、乾いてからピクルス用に使います。ここをサボると雑菌が入ってピクルスが日持ちしなくなる、らしいですが、わたくしはここはまだ失敗したことないので(えへん)、伝聞です。理想をいうと初期の無印良品で出ていた750ミリリットルですか、の巨大な寸胴瓶がいいのですが、あれめっきりみまくなりましたねえ。なのでもうちょっと小さいのを使っています。350ミリリットルくらいまでは使うかな。

料理する気力がときに途切れてしまうこともある身には、新鮮な野菜をたっぷりいつも常備するよりは、日持ちのするピクルスにしておいたほうが安全、というのはやや後ろ向きでしょうか。でもピクルスおいしいですし、箸休めがほしいときに、重宝しています。そのままたべても、ゴマやかつおぶしをかけても、おいしいです。ガラスの瓶に入ったキュウリのピクルスを横目に、そういや『ガリヴァー旅行記』にはキュウリに詰まった陽光を再び抽出する話ってあったよなあ、ということを思いだしたりします。夏に漬けたピクルスには夏の残り香がある、といったらいいすぎかしら。

夏野菜はもう急速にオフシーズンへ向かってますが、まだまだ新鮮な野菜はしばらく出回り続けます。いまからでも、ピクルス遅くないですよ。

 

 

 

 

*1:逆に長期保存するなら、もっと大きな瓶がいいと思います。夏の名残にほんの少し、というのも風流ではありますが、労力に見合ってない気が個人的にはします。

ダニーがんがった

承前

この手(引用者注、第95手☗2三歩)を見て羽生が頭を下げた。☖1二玉☗1三歩☖同玉☗2四金☖1二玉☗2二歩成☖同玉☗2三馬☖2一玉☗2二歩以下、歩の数が足りてぴったりの詰み。羽生は額に手を当て、じっとうつむいている。やがて糸谷が何か羽生に話しかけた。関係者が対局室へなだれ込む。主催紙によるインタビューが始まった。
終局時刻は21時26分。消費時間は☗糸谷4時間14分、☖羽生4時間44分。勝った糸谷は挑戦者決定三番勝負を制し竜王挑戦を決めた。規定により同時に七段昇段を果たした*1。七番勝負第1局は10月16・17日(木・金)、アメリカ・ハワイ州「ハレクラニ」で行われる。

2014年9月8日 挑戦者決定三番勝負 第3局 羽生善治名人 対 糸谷哲郎六段|第27期竜王戦

糸谷先生、竜王戦挑戦おめでとうございます。森先生が短い言葉ながらとても嬉しそうでみているこちらも嬉しくなる。いやあ、朝から進行も速く、序盤で早々に飛車交換するよな激しい将棋で息を詰めるようにみていたのですが、それで疲れてしまって夕食がてら他出したところその間に終局してしまったのは不覚。あんまり気をいれて見ていたので、解説会が大阪であることすら忘れていたという。

森内俊之竜王はこの間の春まで名人でもあった方で実力者ですが、ご当人があるインタビューでおっしゃるには「わたしは誰とやっても五分なので」、だからダニーにも勝機はある……と思うんだけど……それはおいて、森内さんの将棋も(藤井先生や糸谷先生ほどではないのですが)わたくし好きなのです。藤井先生の将棋を並べていると水遊びをするような悦びがあり、いっぽう森内先生の将棋を並べていると寿命が延びる感じがします。とても落ち着いていてそして楽しい気分が静かに涌いてくるのです。森内対糸谷戦は、だからとても楽しみですね。瞬きもできない場所に連れていってくれた対羽生挑決三番勝負のあとに、糸谷森内両棋士はどんな世界をみせてくれるのだろうか。

竜王戦は七番勝負なので先に4勝したほうの勝ち。基本的にはわたくし世代が近いほうの方を応援することが多いのですが、今回はね。今回は迷うことなく糸谷応援です。こういうのは理屈じゃないんだなあ。とつくづく思います。サルトルじゃないけど問いをたてるときひとはその答えをすでに知っている。選択というのはそういうもの。

 

なお大学院生のタイトル挑戦は初だそうです。阪大生の挑戦も初ですね。ていうかダニー以外に阪大生の将棋指しって過去を含めていないわけだが……三段リーグに阪大生がひとりいるので、今後増える可能性はあります。いまだプロではないかたなので名前は出しませんが、彼にもがんばってもらいたい。はよプロになって巨大生物を飼うという夢をかなえてほしいと思います。

糸谷新七段は大学院は去年から休学してるそうなのですが、するとM2になったところで休学していまは2年目ですね*2。阪大の博士前期課程は休学期間も含め4年間在学できるので、残るのはあと1年余ですか。ひょっとしてひょっとかして、竜王になってしまうとたいそう多忙になり、大学に戻ってくるのはさらに難しくなるだろうから、それがちょっともったいない気はします。ちょっと、であって、すごくではない*3。そもそも阪大文学部はわたしが知っている限り「えー仕事やめて大学にもどる?馬鹿なこと云うんじゃない。せっかく就職したのにもったいないとおもわないのか。大学にはいつでも遊びにきたらいいだろ?どうして仕事やめなきゃいけないんだ?研究はしたらいい……誰も君が研究するのを止めてないだろ、研究は大学にいなくても出来る」みたいな先生の巣窟なので、院生糸谷君を是が非でもひきとめようというような人はいないような気がする。

*1:引用者注:公式プレスリリース

*2:MとってD1で休学した可能性もあるのか、と更新してから気がつきました。修士号取ったかどうかは待兼山論叢みればわかることですがめんどいのでパス。当該号をどこにおいたかわからないという。

*3:制度上、博士前期課程を中退してしまうと修士論文は提出できません。修士号もだから取れない。でもいったん書いたことを論文としてどこかに投稿することとそれは別義です。

即効英単語

 

先日、買ってみた英単語増強本が案外によかったのでみなさまにもご紹介したい。

 

Instant Word Power (Signet)

Instant Word Power (Signet)

 

 

USD7.99 なので街の本屋で買っても千円はしないだろう。わたくしは Amazon で買いました。結構待たされたのはベストセラーだからか、消費税増税まえで駆け込み購入が多かったからなのかはわからない。なんでこの本を買ったかというと、それは消費税増税まえだったからです、ってそれは時期の説明でしかないか。

さいきん英語を読む機会が減っているせいか、はたまた老化のせいか、英語をよむのが微妙にきつくなっていることをこの半年くらい折々に感じるようになった。読むスピードがおちて、いままで声にださなくてもそのまますっすっと頭に入ってきた文章が脳裏に音をイメージしなければつらくなってきた。それでなにかしないといけないなあとおもっていたところに消費税増税、で買うなら三月中だよねえ、とおもっていたところに 英検1級前後レベルの単語帳7冊と順序(素案) - 読書猫 を拝見した。3月30日のエントリなのでわたくしもたいがい泥縄ですね。ちなみにこちらのエントリでは

 

1100 Words You Need to Know

1100 Words You Need to Know

 

 も紹介されていて、これはいいものだ。だが版形が大きいのであんまり持ち歩くのに適さないのが困りもの。机において書き書きするタイプのドリルなんですね。Instant Word Power(以下 IWP)のほうはよくあるペーパーバックサイズなのでかばんにすとっと入る。風呂で読むのにいいサイズなのだ。紙もざらっとしたいかにも作りの安い本で、がんがん読み潰し書き潰すのに向いている。

そう、どちらも中にじゃんじゃん書き込んでいくタイプの本である。問題があって解答欄があってそこにガジガジと書き込んでいく。ほげほげという意味―(空欄)というタイプの問題と、例文のなかに空欄があってそこに適切な単語を埋めるタイプの問題が混在している。どちらも文章のなかで単語や熟語を覚えていく態度は一貫している。ただしいメソッドですね。わたくしは本に書き込みするのには鉛筆が好きなので、ひさびさにBの鉛筆を何本か買った。上質紙の 1100 ... のほうはともかく、IWP は紙が粗いのでシャープペンシルだとずぼっと孔があきそうで怖い。ともあれ鉛筆削りで芯をくるくると尖らせていると、なんだか勉強するんだという気がたかまってきますね。あれは不思議。なお IWS のほうは解答欄が狭かったら別紙を用意して書けと注釈がついていた。版形が小さいのと、紙が粗いのとで、大きい字で筆圧も強くわしわしと書きたい方はそのほうがいいかもしれない。こういう教則本のたぐいは潰して潰してなんぼという気がしますけれども。

上記エントリで id:koshka-j さんはちょっと脅しすぎなんじゃないかという気もするが、学部生なのでというのもあるのだろうか。少なくとも管見の限りでは 1100 ... は1ページに二三知らない単語があるものの説明の文章が読めないというほど難しくなかった。IWP のほうはおっしゃるとおり、これをやったから語彙力が劇的に向上するという感じはもっていない。1回がだいたい30分ですむレッスンが合計38課あるうちには、下手すると一課に知らない単語がまるまる出てこないこともありえて、出てきたとしても、いやぁその単語いままでみたこともないしこれから先も使わんよな……てな難読語だったりで (sesquicentenial*1 なんて使います?市制百五十年周年記念とか?まあ合衆国ではそれはたいしたことなのかもしれないが……)、語源考察をベースにユーモアの利いた例文を重ねるつくりにすいすい読めるものの、どこまで英語力の向上に役立っているかは疑問である、とおもっていた。

そう、疑問である、そうおもっていた。つい先日までは。

ある英文記事(たぶん Financial Times の文化欄)をある日つれづれに読んでいると、ある単語が光ってみえた。impediment だったか impede だかそれは忘れたが、とにかく文章のなかでそこだけ浮き出てみえた。Instant Word Power で最近習った単語である。この単語自体はそれほど難しい単語でなく、だから初めてみたというのでもなかったのだろうが、自分はすっかり忘れていた。それでどうやら、物覚えが悪くなり、それもある単語を知らなかった経験をしたということ自体を忘れるくらいに悪くなっていたらしい。IWPで「この単語みたことないなあ」と思った単語が、実はしょっちゅうみるけどたんにそのたびに忘れていた可能性もあることに、そこではじめて思い至った。これはちょっと慄然としますですね。老化か、これが老化か。

IWP では同じ単語がなんどもなんども登場するのだが、その分脳にすりこむ効果は絶大だということなのだろう*2。自分のように初老にさしかかり物覚えが悪くなってきたものには、新しい語彙を増やすというだけでなく、基本的な語彙の再定着を図る意味でも、IWP のメソッドでの語彙強化は意味があるかとおもった次第。まして若い方には効果は絶大だろう。単語力増強の必要性を感じる方にはぜひおすすめしたい。

*1:誤字。正しくは-ennial。スペルチェックをサボるとこういうことになります。

*2:なお繰り返しの効果は 1100 ... でも使われているが、IWP ほどしつこくない。